
中国では2014年好感から、日本を観光する自国民が、日本製の家電製品や日用品を「爆買い」をする様子がしばしば報道され、多くの人が日本製品のよさを改めて認めることになった。「自国製品の差と日本製品の差はなぜ生じる?」との議論も盛んになり、日本には「匠の製品」が根づいているとの指摘が相次いだ。
李克強首相が5日に人民代表大会に対して行った「政府工作報告」にも、中国が進むべき道のひとつに「匠の精神の育成」が盛り込まれた。政府工作報告に日本などの国名が記載されていたわけではないが、メディアは改めて日本やドイツの「匠の精神」に注目することになった。
東莞時間網はまず、日本の「匠の精神」の特長として、「妥協せず自らの技術を向上させていくこと」、「いったん手がけたら、利益は度外視して全身全霊で完成の域に高めること」と紹介した。
ドイツについては、シューマッハ(靴職人)、シュナイダー(仕立て屋)、シュミット(鍛冶屋)など、職人の種類にちなむ制が極めて多いと指摘。ドイツでは専門技術を持った職人と科学者の間に大きな溝がないと論じ、職人の技術は人々に尊敬されてきたと紹介した。(イメージ写真提供:(C)sophiejames/123RF.COM。江蘇省・周荘鎮で撮影された伝統的な機織り)