
中国の自動車市場は世界最大だが、自動車市場においても中国では売れる車種やブランドに地域差が見られる。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国では北方の消費者ほどドイツ車を好み、南方の消費者は日系車や韓国車を好む傾向があると主張する記事を掲載した。
記事は、中国南方の消費者が日系車を好むと主張したうえで、特に広東省の消費者はその傾向が強いと主張。その理由として、「中国南方の人びとは実用性を重視する傾向にあるから」と指摘。日系車は頑丈で信頼性が高く、トラブルが少ないことが高く評価されていると考察した。
また、広東省は亜熱帯性の気候であり、雪が多い北方に比べてめったに雪が降らない地域だ。そのため、「自然吸気エンジンを搭載している日系車は、ほかの車に比べて暑い地域でもエンジンから発火することは少ない」などと主張しているが、暑い地域であってもなくても、エンジンから発火する自動車は問題であろう。
そのほか記事は、広州市ではかつて日本から密輸された日本車が人気だった過去があり、「当時から日本車の品質は高く、20年乗っても壊れないなどと良好なクチコミが醸成された」と指摘、こうしたクチコミが今なお根強く残っていることも、中国南方で日系車が人気である理由の1つだと論じた。