中国のネット上では、日本の「温泉」と言うと「混浴」というキーワードが一緒についてくることが少なくない。そして「混浴」はスケベな、変態的な形容をされることがある。
もしかしたら、温泉に裸で入るのはそのようなスケベな理由からだと思っている中国の人が多少なりともいるかもしれない。

 中国メディア・千華網は12日「変な考えを起こしちゃいけない 日本人が全裸で温泉に入りたがる理由はコレだ」とする記事を掲載した。記事は、日本は掛け値のない「温泉の国」であり、国内には大小2000カ所の温泉があると説明。一方で「多くの国と異なる点は、日本人は温泉に入るのに水着を着ない。昔から裸である」とし、それはなぜかと問題提起した。

 そのうえで、日本は「女優」(AV女優を指す)の輸出力が強く、中国人の多くが「日本人はいささか・・・」というイメージを抱いているのに加え、「日本では父と娘が一緒に風呂に入る」などといった情報が取り沙汰されていることから、裸で温泉に入ることについて「みんな訝しげになったり、受け入れられなかったりする」と解説した。


 そして「実は、それらは文化間や性的観念の差によって生じる誤解である」、「色情とは関係なく、医療的な効果が主な原因なのである」と説明。日本は遣唐使によって中国から伝えられた医薬の知識に現地のリソースを融合させて「温泉療法」を発明したと解説するとともに、温泉に含まれる人体に有益な鉱物をより多く取り込むためには何も身に着けずに裸で入るのが一番だということを「ほとんどの人が知っているのである」と論じた。

 記事はさらに、日本人にとって温泉に入ることはごく日常的な事柄の1つであり、温泉で自らの裸を晒すことに対してそれほど抵抗感を持っていないという点についても説明している。

 日本人にしてみれば「何をバカなことを」と思ってしまうほどのくだらなさ。もっとも、この文章も冗談半分に書いたのではないかという内容ではあるが、誤った認識を持っている中国の人が全くいないとも限らない。それほど、中国のネット上には日本に関する「ヘンな情報」が充満しているのだ。
1人でも多くの人に、日本の温泉や入浴習慣に対する正しい知識を持ってもらいたいものである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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