中国メディアの央広網はこのほど、日本は資源に乏しく、食糧を輸入に頼っているくせに、食べ物を無駄にし過ぎだと主張する記事を掲載した。
農林水産省によれば、日本の食料自給率はカロリーベースでは39%にとどまるが、記事は「日本では年間632万トンもの食べ物が廃棄されている」と指摘し、この632万トンのなかには「期限切れでないものも数多く含まれる」と主張。大量に食糧を輸入する一方で、大量に廃棄している日本は「食糧を浪費している」と批判した。
続けて、日本が食糧を浪費しているのは「食品安全管理」という独特の商業習慣によるものであるとし、日本の食べ物に対する品質保持期間は世界的に見ても短いほうだと主張。近年は日本でも廃棄を減らすための取り組みが行われているとしながらも、まだまだ廃棄処分される食べ物が多いことを批判。地球上には食糧不足に喘ぐ人口が約8億人もいることを伝えたうえで、食糧の合理的な分配は日本のみならず、世界的な課題でもあることを伝えている。
ケニア出身の環境保護活動家が世界的に展開した「もったいない運動」の「もったいない」という言葉は、日本語の「もったいない」という言葉から啓発を受けたものとされている。もったいないという言葉がある日本で、大量の食べ物が廃棄されているというのは皮肉でもある。だが、食べ物を不足なく国民に供給する一方で、廃棄を極力減らすというのは非常に難しいことであるのは言うまでもない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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