
記事は、シンガポールの華字紙・聯合早報の報道を引用し、シンガポールの地下鉄運営企業が中国から購入した車両の車体に亀裂が発見されたことを伝え、一部車両は中国に送り返されたうえで交換することになったと紹介。地下鉄運行の安全性に大きな影響はないとの発表があったものの、それでも中国製品に対して疑念が生じる結果となったと批判した。
続けて、中国メーカーの車両は2011年に納入されて以降、シンガポール現地では、「トラブルが相次いで発生していた」と報道されていたとし、座席付近のガラスが施工不良によって何度も割れたことがあったとしたほか、車両に搭載されていた電池が爆発するという問題も生じたことがあったと伝えた。
また記事は、同問題に対して、一部では「中国製車両の信頼性を揺るがす問題」との指摘があることを伝え、専門家からは「亀裂は表面的には軽微に見えても、深刻化すれば断裂につながる可能性もある」という声があがったと紹介している。
中国政府は近年、「走出去」と呼ばれる海外進出戦略を推進している。地下鉄車両の海外への売り込みだけでなく、高速鉄道や原発なども「走出去」の一環として積極的に売り込みを行っている。