
中国メディアの捜狐はこのほど、16年7月に日本を訪れた中国人旅行客の数は73万1400人となり、「過去最高記録」だったことを伝え、訪日中国人旅行客の数が前年よりも増えていると紹介する一方、ある点に「大きな矛盾を感じる」と伝えている。
記事は「円高が進み1年前と比べて人民元に対し約25%も円高となったにもかかわらず、中国人旅行客たちの訪日に対する情熱は冷めていない」と指摘。しかし、訪日中国人旅行客の数は増える一方で、中国を訪れる日本人が減少していることに「矛盾を感じざるを得ない」と指摘し、日本人旅行客は5年連続で減少していると説明した。
続けて、中国を訪れる日本人旅行客が減少し続けている背景には、「領土問題、空気汚染、食品安全などの問題」が関係していると指摘。また、中国国内で提供される商品の品質やサービスにおける態度などを絶えず向上させなければ、日本人はおろか国内の消費者さえそっぽを向くという見方を示した。
外国旅行へと人を動かす理由は1つでないにしても、基本的には普段の生活では得ることのできないモノや体験を旅行先の国で得たいと考えるのが普通だろう。従って中国が日本人旅行客の増加を本当に願うのであれば、日本人旅行客が日本では得られないモノ、あるいは体験とは何か、中国はそれをどのように提供できるかということなどを考える必要があるだろう。わざわざお金と時間を使って汚染された大気のもとで安全かわからない食べ物を口にしたい人など誰もいない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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