中国ではよく「人性化」という言葉が用いられるが、この言葉は「人に優しい」などと訳される。例えば日本で発明された様々な機能を持つ温水洗浄便座は、中国人にとってまさに「人性化」という言葉がぴったりの製品・機能だと言える。


 しかし中国人が日本社会に見出した人性化は他にもあるようだ。中国メディアの今日頭条は26日、日本の公共バスの「人性化」を絶賛する記事を掲載した。

 記事は日本の公共バスの路線が「多くの高齢者」の福祉を考え抜いて設計されている点を絶賛、高齢者のために病院や行政機関、郵便局などの公共施設に停車する路線設計となっていることを伝え、「公共バスの利用客の中心である高齢者のニーズを十分に考慮している」と称賛した。

 さらに、日本の公共バスには身体の不自由な人のために車椅子専用スペースが設けられている点や、乗車・下車のための設備がある点を紹介。また日本の停留所には目の不自由な人のために点字ブロックが設けられていること、さらに運転手も点字ブロックに合わせて停車することなども紹介した。

 記事は他にも時刻表どおりに運行する点、乗り降りしやすいようにバスが傾く点なども称賛しているが、日本の公共バスが体現する「人性化」の点で記事が最も絶賛しようとしているのは、何と言っても「弱者への思いやり」だ。
この一点が中国人の心を打っていると言っても過言ではなく、「弱者への思いやりという点で日中を比較すると、中国人の心は傷つく」と主張している。

 中国は経済面において目覚ましい進歩を遂げたが、その過程でないがしろにされているのが日本社会に見られる弱者への思いやりだ。金持ちはさらに金持ちに、貧しいものはさらに貧しくなっている中国では、社会主義でありながら弱者への配慮が圧倒的に不足している。そうした社会環境で生活する中国人が日本社会に見られる人性化された製品やサービスを見た時、日本への憧れが心に生じたとしても何ら不思議ではない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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