「郷に入りては郷に従え」という慣用句があるが、この言葉の由来は中国禅宗の歴史書「五灯会元」にある「入郷随俗」という句にあるとされる。中国メディアの今日頭条が13日付で掲載した記事は、この「入郷随俗」という句を用いて、日本旅行を楽しむ計画でいる中国人は日本の公共マナーを遵守しなければならないと説明し、日本の公共マナーのいくつかを紹介している。


 記事はまず、日本は環境が非常に美しい先進国であると同時に、教育が普及し、公共道徳の水準が極めて高い社会であると称賛。そのうえで、日本では老若男女すべての人が環境の保護に非常に注意を払っており、公共秩序の遵守を高い水準で自覚していると指摘した。

 それゆえ、日本を旅行で訪れる中国人は「入郷随俗」の原則に従い、日本のルールや公共秩序を遵守すべきことを自覚しなければならないと指摘し、中国人が遵守すべき日本の公共秩序の1つとして、電車に乗るときはホーム上のラインに従って秩序正しく列に並び、まず乗客が降りてから乗車することを挙げた。女性専用車両を設けている鉄道会社もあるため、男性がうっかり乗り間違えると警察に引き渡される可能性もあると論じた。

 さらに記事は、「気ままにゴミをポイ捨てしないという習慣は多くの日本人が遵守している公共道徳の1つである」と称賛し、中国人旅行客はポイ捨てをしないことはもちろん、日本のゴミ分別のルールに従わなければならないと説明した。

 「郷に入りては郷に従え」という慣用句は中国禅宗の歴史書に由来するという説があるが、中国人旅行客の多くが国外においてこの原則に従うことができていないのは皮肉なことだ。
ただ、中国人旅行客のマナーをめぐる批判は報道を通じて中国人自身もよく承知しており、時間はかかるかもしれないが、今後は改善に向かっていくだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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