中国メディア・今日頭条は7日、日本の自衛隊駐屯地が想像以上にオープンであると紹介する記事を掲載した。オープンといっても誰でも中に入れるということを意味するわけではなく、内と外を厳重に隔てるものがなく、外から中の様子がかなり観察できるといったことのようである。


 記事は「今日たまたま東京・練馬にある陸上自衛隊の駐屯地を通りかかった」として、その佇まいについて紹介。正面にあるオフィスビルはしゃれた建物であり、入口に門番の隊員がいなければ普通の行政機関と何の違いもないとした。

 また、道路に面した部分の柵が低いために敷地内の様子が一目瞭然であるとし、敷地の中で集合する自衛隊員たちや屋外に置かれている関係車両などを見ていると「突如としてスパイになった感じがした」と伝えている。

 さらに、駐屯地の向かい側には隊員やその家族が住む高層建築の官舎があり、これもやはり一般のマンションと見た目が変わらず、守衛係の隊員も配備されていないとしたほか、駐屯地を官舎の間を走る道路もきれいに清掃され、路肩にはサクラの木が植わっていると紹介した。

 記事はこのほか、駐屯地正門付近の広報板には市民が見学できるイベントの案内が掲示されていたほか、自衛官募集のポスターも見られたと説明。ポスターの内容について、戦闘や兵器に関するものではなく、災害発生現場で子犬を救助するシーンの写真とともに「守りたい命がある」とのキャッチコピーが書かれており「とてもおもしろい」と伝えている。


 記事を読んだ中国のネットユーザーからは「防衛省の入口も警察官が1人立っているだけ。そこで写真を撮ったことがある」、「日本では厳重にガードする必要がないんだな」、「中国だったら病院以外どこも入ることができない」といったコメントが寄せられており、記事同様「日本の自衛隊駐屯地は無防備」という印象を覚えた人が少なくなかったようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Jasmin Merdan/123RF)


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