日本の工芸品の繊細な美しさは中国人も認めるところだが、その値段にはさすがの中国人も驚くようだ。中国メディアの今日頭条は23日、「本物の匠の精神」が感じられる日本の伝統工芸品を紹介する記事を掲載した。


 記事によると、中国人旅行客が日本で伝統工芸品に目を奪われても、しばしばその高額さに驚くという。なぜ日本の伝統工芸品は高価なのだろうか。記事は、「匠の精神」を必要とする煩雑な手作業で作られているからだと分析した。

 例えば、ひな祭りの雛人形は、「1セットで15万から50万円」ほどの値段で、さらに高いものもあると紹介。小さな人形の1体1体を手作業で作り、細かなところまで手を抜くことがないからだ。記事は、人形に心を奪われる中国人に対し、雛人形は高くて手が出なくても、「優雅な曲線が美しく、豊かで繊細な表情が真に迫っている」日本人形ならばお土産にすることができると勧めた。


 また、「漆器」も中国人に人気だという。かつて日本は、中国から貝を貼ったりはめ込んだりする「螺鈿」や、文様を彫った中に金銀箔を埋め込む「沈金」といった技法を漆器に取り入れたが、のちに日本では金や銀などの金属粉を蒔く「蒔絵」が考え出されたと紹介。日本の漆器は「シンプルで耐久性に優れ、日本の匠の精神が体現されている」と分析した。

 別の人気の工芸品は「南部鉄器」をはじめとする鉄器・銅器だ。完ぺきな外見と精緻な仕事ぶりのほかに、伝統的なデザインの中に現代芸術が融合したデザインもあって、「全く新しいおしゃれ」であると紹介した。

 最後に紹介したのは「江戸切子」だ。
この江戸時代に始まったガラス工芸品は模様も様々で、菊の花、魚子(ななこ)、麻の葉など種類の豊富さは世界でも非常に珍しいという。複雑で時間のかかる作業を要するため、1日に数個しか作れないほどだが、江戸時代から受け継がれる「消えない匠の精神の炎」を感じる、と感動を伝えた。

 このように見てみると、日本には世界に誇る多くの工芸品があることが分かる。これらはすべて手作業であり、中国人の尊敬する「匠の精神」の結果だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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