2005年に任天堂が発売した「脳を鍛える大人のDSトレーニング」は、当時一大ブームを巻き起こした。また、電車の乗客や入院中の患者などが「ナンバープレース(数独、ナンプレ)」をしている姿を見たことがある人も多いだろう。


 中国メディアの捜狐はこのほど、日本人が数独に親しんでいる姿を通じて、英メディアが「日本人はゲーム感覚で数字に親しむ文化がある」と報じたことを紹介した。

 記事は、子どもにとっては「好奇心が一番良い教師」であり、数学においても幼い時から苦手意識を持たせないようにすることが重要だと指摘。その意味で、日本が娯楽性のある数学を「数独」として世界に発信していることは非常に良い事例であると伝え、数独は今や英語でも「Sudoku」として知られているようになったと論じた。

 「数独」の起源は18世紀のスイスにあり、現在の様な形になったのは20世紀70年代。米国の雑誌に「Number Place」として載せられたゲームが、多くの人に知られるようになった始まりだと解説している。

 このように数独は、もとは西洋で生まれたゲームなのだが、それが今や「日本の商品」として知られるようになったのは、日本では数独が1つの産業となるほど身近な存在で、日本の数独愛好家たちが、数独に似た様々なロジックゲームを非常に数多く生み出しているためだと記事は論じた。


 スマホがあらゆる年齢層に浸透している中国では、年齢を問わずスマホでゲームをする人が多く見られるが、こうした数字のロジックゲームを楽しむひとは少ない。「数独」が「Sudoku」として世界に知られるようになったのは、記事の筆者の推測どおり、日本人が比較的頭を使うことを好むためなのかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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