大勢の中国人観光客が訪れる国慶節、各地の小売店は彼らの「爆買い」力に期待し、様々なキャンペーンを行ったが、国民的人気ゲームとのタイアップによって大幅に売り上げを伸ばしたのが、観光客も多数訪れる新宿駅に隣接した「ルミネ」だ。

 Happy Elements Asia Pacific株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:頼 嘉満)が26日に公表したところによると、開催期間(2017年9月28日~2017年10月8日)の11日間における、LUMINE新宿とLUMINE ESTでの売上及び客数の前年対比は120%を超えた。


 タイアップしたのは「Anipop Club(以下アニポップ)」という中国で月間1.4億人が遊ぶ国民的人気ゲームIPで、公式SNSにおいてルミネ対象店内にある店舗紹介を行ったほか、ルミネ対象店で使用出来る500円クーポンを発行し、1万円以上購入するとアニポップキーチェーン、3万円以上購入するとアニポップのぬいぐるみをプレゼントする企画も実施、若い女性を中心に人気を集めたようだ。

 またキャンペーン期間中は、新宿駅コンコースと隣接する入口や館内に巨大なアニポップキャラクターのモニュメントを設置し、中国人観光客だけでなく日本人からも好評で「かわいい」と人気を博したとのことだ。

 同キャンペーンの様子は、影響力の高い中国人インフルエンサーによっても発信され、「日本のひとたち本当にすごい! 中国のみんなの国慶節ショッピングを歓迎するために、既に準備万端。ルミネの新しい門神たちも待機している。めっちゃかわいい!」「すごい! 新宿ルミネに行ってみたら、ぽかーんとなってしまった。どこにも同胞がいる。
一瞬、まるで中国にいるような親近感があった」という投稿に、多数のいいねやコメントが集まった。

 アニメや漫画のコンテンツを多数抱え、元々キャラクター商戦に強い日本において、中国のキャラクターが大きな経済効果を生み出したというのは非常に興味深い。「かわいい」を写真に収めて発信する若い女性のカルチャーを上手く活用した戦略として、今後広まっていきそうだ。(イメージ写真提供:Happy Elements Asia Pacific株式会社)


【関連記事】
日本の駅員さんはカッコいい! 車椅子で東京観光したら「ミラクルな一日」になった =中国
本格中華は高すぎる・・・台湾の若者は「大阪王将」が大好き! わずか1年で10店舗が開業
参加費は無料! 歌舞伎町の世界初・国内最大級エンターテインメントパークで謎解きに挑戦せよ!
リピーターに根強い人気 海外旅行先人気急上昇ランキング上位は中国と韓国が独占
日本と中国の企業で新たなイノベーションを「G-Summit」が初の東京開催