だが、最近になって日産が無資格者による完成検査を行っていたことが発覚した。この問題は、中国における自動車販売にも影響を与えているようだが、中国メディアの今日頭条は5日、同問題を受けて日産が中国で一部車種の価格を引き下げたところ、一気に人気が高まったと伝え、無資格者による完成検査という問題が逆に販売を伸ばす結果につながる可能性があると伝えている。
どの国の自動車を購入するかによって、その消費者の愛国心を測る傾向が存在する中国において、日系車が置かれた状況は決して有利なものとは言えない。そこに日本企業の醜聞が相次いで発生したとなれば、状況はますます不利になることは明白だ。こうしたなか、日産のクロスオーバーSUV「キャシュカイ(QASHQAI)」の新車販売価格は13万元(約225万円)まで値下がりしたというが、その手頃感かは多くの中国人消費者にとって魅力的に映っているようだ。
記事は、「13万元という価格は、特別に裕福な人でなくても購入できる価格」だと伝え、キャシュカイそのもののスペックや外観の良さ、中国人好みの内装、そして中国市場で大人気となっているSUVであるという事実から、値下げ後に販売が一気に伸びたようだと伝えている。