中華料理は世界の3大料理に数えられており、海外のどの国へ行っても人の居る場所なら中華料理を食べることができるほど世界的にポピュラーな料理だ。だが、近年は食材の価格高騰に伴い、海外に多く進出していた中華料理店も値上げを余儀なくされており、中国人経営者のなかには生き残りをかけて「日本式レストラン」に改装する店も増えているという。
記事は、ニューヨークで長年、中華式のセルフバイキングスタイルで経営してきた華人一家も、開店当初は薄利多売で利益を上げてきたが、近年は経営が難しくなってしまったため、高いブランド力で利益率も高い鉄板焼きと寿司を売りにした「日本式レストラン」へと方向転換をしたと紹介。米国人の健康志向に伴って日本食が注目されたことや、高価でも質の高いものを求める流れがあって、この点、日本は「日本料理を文化と共に世界に広めていくのに巧みであった」とした。
それに比べ米国での中華料理のイメージは依然として「利益を重視し、品質を落とす」というものだとし、「中華料理がそのイメージを払拭するには多くの時間が必要だ」と訴えた。