この記事の中国人筆者は、拾ったお金をきちんと届けるかどうかで一国の国民の民度が分かるとし、この基準からすると日本は非常に民度が高く、道徳心の高い国と言えるという。
実際、この中国人筆者も先日、東京で財布を無くしたばかりだといい、その経験を紹介した。最後に財布を出したのはタクシーだったことを思い出し、タクシー会社に電話してみたところ、翌日自宅までわざわざ届けてくれたという。中国ではありえない出来事だったためか、「日本では財布が返ってくるというのは本当の話だ」と強調した。
この出来事にすっかり感心した筆者が、ある日本人に話したところ、財布にはカードなど重要なものが入っているため、届けるのが当然だと答えたという。日中ではモラルの感覚が違うと言えそうだ。この日本人は続けて、「盗むと法で罰せられるから」とも付け加えたとし、日本人がネコババしないのは、道徳心に加えて法が整っているためでもあると結論付けている。
また、日本の遺失物法には、交番に届けて何日保管するか、持ち主は拾ってくれた人にどの程度報労金を支払うべきか、着服した場合の罰則などが規定されているが、筆者は中国の参考と反省になると感心している。記事は、道徳心だけではないとしているが、法の整備も必要なのが現実と言えるだろう。いずれにしても、日本ではなくしたお金が戻ってくる確率は中国よりずっと高いというのは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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