今や日本のグルメとして世界中で人気のある「ラーメン」が、元々は中国からもたらされた料理であることは周知の事実だ。しかし、日本のラーメンは今や中国のラーメンとはまったく別物と言えるほど違う料理になっている。
中国メディアの捜狐は19日、「ラーメンは中国の料理なのか、それとも日本の料理なのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事はまず、ラーメンの歴史を紐解いてみると、中国が発祥であることは間違いないとしながらも、日本で食べられているラーメンは日本独自に進化した料理であると指摘。ラーメンを1つの文化にまで発展させたのも日本であり、味だけを追求してきた中国人に対し、日本はラーメンに美学を見出したと主張した。

 さらに、日本人はラーメンを発展させるために、新しい食材を積極的に取り入れるなど、様々な試行錯誤を続け、今では日本各地には様々な味のラーメンが存在するようになったと強調。東京では「醤油ラーメン」、九州では「豚骨ラーメン」、北海道札幌では「味噌ラーメン」が有名であると紹介し、ラーメンという「外来の料理でありながら、日本の魂が吹き込まれた日本のラーメンはもはや日本料理」と言っても過言ではないことを指摘した。

 最近日本でも流行しつつある「蘭州ラーメン」は中国の甘粛省蘭州地区のラーメンだ。
その特徴は「一清二白三紅四緑五黄」と呼ばれ、澄んだスープに、大根の薄切りやパクチーがトッピングされ、唐辛子油がかけられていて麺は黄色というのが定番だ。これだけでも日本のラーメンとはまったく違う料理であることがわかるだろう。中国ではいたる場所に蘭州ラーメンを提供する店が存在し、安ければ10元(約160円)ほどで食べることができる。今や日本人の国民食とも言えるラーメンの起源は中国にある。中国を訪れる機会があれば、蘭州ラーメンをはじめとする中国のラーメンを食べてみれば、日本のラーメンのルーツを知ることができるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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