中国メディア・東方網は23日、見た目は大衆的ながらもそこには「日本らしさ」が凝縮している食べ物として、卵焼きを紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本を代表する食べ物の1つに卵焼きがあると紹介。
専門店などで売られている卵焼きの値段は数百円から千円前後と、ラーメンが1、2杯食べられるほどの値段でありながら、日本人に非常に愛されている食べ物であるとした。

 そのうえで「多くの人が、卵を焼いただけの小さな卵焼きがどうしてそんなに値段が高いのか。家でも作れるじゃないかと聞いてくる。しかし、この簡単そうに見える食べ物を、家で同じように作れる人はほとんどいないのである」としたうえで、卵焼きの作り方を説明している。

 まず、卵を容器に割り入れ、水を加えて溶きほぐし、そこにだしや調味料を加えて混ぜ合わせると紹介。これを熱した鉄板に流し込み、徐々に固まっていくなかで箸を使って四角く形成していくのだと伝えた。


 そして、成形したものを置くに押しやって再び卵液を流し込み、同じ作業を繰り返すと説明。こうして一層一層重ねていき,整った形の卵焼きが完成するとしたうえで、製造工程が非常にリズムカルであること、それでいて一度に流し込む卵液の量や、そのタイミングが緻密に計算されており、これらの要素が揃って初めておいしい卵焼きができるのだと解説した。

 さらに、卵に加える調味液は店や職人によって異なっており、そのレシピが公開される機会はほとんどないため、一般の人が同じような卵焼きを作ることはさらに難しいのだとしている。

 家庭で作られる卵焼きも各家庭でそれぞれ異なる味付けがされており、「おふくろの味」といった趣があり、職人が作る卵焼きとはまた違ったおいしさがある。シンプルな卵焼きだが、その奥は非常に深いのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
体にいいこの野菜を日本人は珍重し、中国人は「害草」として捨ててきた=中国メディア
日本製カメラの供給が止まったら、中国国産スマホはどうなってしまうのか=中国メディア
あらゆるものを包み込む、寿司にも負けない魅力をもつ日本の「おにぎり」=中国メディア
今から待ち遠しい! 日本の夏祭りに欠かせない屋台フードの数々=中国メディア
今年米国で売れている自動車トップ10は4つが米車、残りは全部日本車だ!=中国メディア