韓国政府は19日、2030年までに世界4大製造強国に飛躍することを目指す「製造業ルネサンス」ビジョンを発表した。現在、韓国の輸出は世界第6位だが、第4位になることを目指すという。
中国メディアの今日頭条は20日、韓国政府の掲げたこのビジョンについて紹介する記事を掲載した。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、「韓国はメモリー半導体以降の新しい産業を作ることができず、この10年間10大主力産業が変わらずにいる」と演説し改革を促したという。記事は、韓国政府は2030年までに、世界一企業を2倍に増やすことや、製造業付加価値率を30%にまで高めて、他の先進国の水準に追いつくこと、新産業・新品目の割合も16%から30%までに拡大し、「官民合同製造業ルネサンス戦略会議」を新たに設立するとも表明したという。

 またそのためには、産業構造のスマート化、エコ化、融合・複合化や新産業の育成などに力を入れるとしている。しかし、その道のりは遠いと言えそうだ。記事は、現在の韓国製造業の付加価値率は25.5%にすぎず、経済協力開発機構(OECD)主要国平均である30%に満たないと伝えた。


 では、韓国のこの目標に関して中国人はどう感じているのだろうか。記事に対して多くのコメントが寄せられており、関心の高さがうかがえる。中国にもロードマップの「中国製造2025」があることを引き合いに出し、「勝つのは片方で共存の道はない」という意見や、「2030年までに韓国の半導体は半分が中国に買収されているだろう」、「今があるだけで十分だ、さらに進もうとすれば暗黒しかない」などの否定的な意見が並んだ。

 こうしてみると、多くの中国のネットユーザーは韓国の製造業のさらなる成長には否定的のようだ。いずれにしても文大統領の演説には具体的な方法が示されておらず、韓国製造業が今後どのような道を進むのか、注目したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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