中国メディア・東方網は19日、日本の自動車が中国で広く歓迎されている理由を挙げ、「中国車は奮闘してこれに追随していかなければならない」とする記事を掲載した。

 記事は、日本ブランドの自動車は中国市場でなおも存在感を放っており、とくにドイツ車や中国ブランド車の売れ行きが伸び悩む状況においても日本車は安定的に成長していると紹介。
その背景について、ネット上でのアンケートの結果「主に4つの理由」があることが分かったとしている。

 まずは、優れた性能とともに大部分の車種が、中国の消費者に喜ばれる価格の範囲に収まっているからだとした。特に10-20万元(約160-310万円)の価格帯で日本車は絶対的なコストパフォーマンス上の強みを持っていると説明。中国車も実力を着けつつあるが、なおも世間的に質が低いという印象が根強いために敬遠される傾向にあるのだと伝えた。

 続いては、トヨタ、日産、ホンダといった日本車の「ブランド力」が多くの消費者を引き付けている点を挙げた。長年積み重ねてきた良好な評判が中国ひいては世界全体に伝わっており、「日本車は品質の問題を気にする必要がない」という安心感を消費者に抱かせているとした。


 また、評判を裏付けるように近年の国際的な自動車の安全性テストで良い結果が出ていることも理由として挙げた。さらに、アフターサービスが充実している点も大きな要因であり、早い時期に中国で合弁企業を立ち上げたことで中国全土でメンテナンス用部品が手に入りやすい状況が確保できていると伝えた。

 記事は、経済的で品質が確かで快適、なおかつメンテナンスも簡便で維持費も安上がりといった点が、中国で日本車が広く受け入れられている要因だとまとめたうえで、「日本車の中国市場シェアは今後も高まり続ける可能性がある」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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