中国では経済成長に伴って、生活習慣病患者が増えていると言われ、悪性腫瘍(がん)を患う人も増加している。がんは早期に発見し治療することによって、その後の生存率が大きく変わってくる病気だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本でがん検診を受けた中国人の手記を紹介する記事を掲載し、「中国で受ける検査とは大きく異なっていた」と伝えた。


 記事はまず、国立がん研究センターの報告を紹介し、日本で2006年から2008年にがんと診断された人の5年生存率が62.1%であったと紹介。一方、中国ではがんと診断された人の5年生存率は30.9%しかなく、「2倍もの差がある」と伝えた。

 続けて、「日本で生存率が大幅に高いのはなぜか」と疑問を提起し、日本はがん検診が発達した国であると伝え、記事の中国人筆者が日本で受けたがん検診の様子を紹介した。検査のための問診や検査に関係した資料は非常に細かく、しかも、全て中国語で準備されていたと伝えた。さらに、通訳もいたゆえ、言語面では全く心配なかったと論じた。

 また、エコーを使用する検査において、一般的に機器の滑りを良くするためにローションを使用するが、日本の病院では、使用するローションが体温よりも少し高めに温められているため非常に心地良いと紹介。
一方、中国で同じ検査を受けた場合、冷たいローションを腹部に塗られ検査されたり、検査が終わってまだ検査着を着ていないにもかかわらず、次に検査を受ける人が入室してくる状態であると伝えた。

 結論として記事は、「日本で受ける検査は、中国で受けるものと大きく異なっている」と強調し、日本で発見されるがんの約8割は早期のがんで、その8割の人が完治していると伝え、早期に発見して治療することが、健康を維持していくためには大切なことであると伝えた。

 中国でも同様のがん検診や様々な健康診断を受けることができるが、その精度や細かいところまでの配慮といった面では日本の検査のほうが優れているようだ。今後ますます多くの中国人を含めた外国人が医療を受けに日本を訪れるようになりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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