漢字は中国から日本に伝わった文字であるため、中国人は日本の街中にある漢字を見て大まかな内容を推測することができそうなものだが、実際には「漢字自体はもちろん知っているが、日本語の単語になると意味が分からない」ケースが多いのだという。

 中国メディアの捜狐は30日、日本を訪れる中国人観光客は、日本の街中に漢字が溢れているのを目にすると「漢字自体は読めるのに、単語の意味が分からなすぎてめまいがする」と論じる記事を掲載した。


 記事は、日本を訪れた中国人は日本の街中の看板や表記には「沢山の漢字で溢れていることに気付く」一方で、「その意味が全く分からない」という経験をすると主張。漢字はもともと中国から日本に伝わった文字だが、「日本で独自の変化と改良を遂げて日本語に取り入れられたため、文字は共通だが、単語は共通ではないものが多い」と指摘した。

 ゆえに、中国人観光客は日本語で使われている漢字の多くを知っているものの、単語として意味していることがつかめず「頭が混乱してしまった」という体験をすると伝えた。

 記事は事例を紹介していないが、たとえば、日本の街中ではしばしば「無料」という単語を見かけるが、中国人は「無料」という漢字を見ると「料理がない」と受け止める場合がある。というのも、中国語で「無料」は「免費」と表記するため、日本語を学んでいなければ、日本語の単語から正しく意味をくみ取れる中国人の方が少ないと言えるだろう。

 日本を訪れる中国人のなかには、「日本では漢字が使われているため、滞在中にコミュニケーションで困ることはない」と考えている人が少なくないようだが、中国人は漢字自体は理解できるとはいえ、まったく日本語を知らない場合は「単語の意味が分からなくて困る」ことになると紹介し、日本語が分かる友人もいない状況で個人旅行ビザで日本を訪れるのであれば「中国語ガイドを探すほうが賢明だ」とアドバイスしている。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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