東日本コインランドリー連合会の統計によると、2017年の時点で日本全国にはコインランドリーが2万店舗以上もあるという。あまりのコインランドリーの多さに、日本旅行中の中国人は驚いているそうだ。
中国メディアの今日頭条は5日、「日本人の家には洗濯機がないのか」と題し、コインランドリーを利用する日本の習慣を紹介する記事を掲載した。

 実際のところ、洗濯機が三種の神器と言われたのは遠い昔であり、日本の一般家庭で洗濯機がない家はもはや少ないのではないだろうか。中国では、いまだに習慣的に手洗いの人も少なくなくないが、今では洗濯機がかなり普及している。そのためか、先進国の日本でコインランドリーが多いというのは、「日本人は洗濯機を持っていないのか」と不思議に感じられるのかもしれない。

 記事は、「日本のコインランドリーの歴史は古い」と紹介。1960年代にはすでに各家庭に洗濯機が普及し始めたが、大きなものは自宅の洗濯機では洗えないことや、雨の多い国であるため、乾燥機もあるコインランドリーが普及したと伝えた。


 また、「日本人がとても礼儀を重視する」ことも関係していると記事は分析。ワンルームマンションでは、洗濯機の音が響くのを心配してコインランドリーを利用する人もいるのだという。そのうえ、日本のコインランドリーには、座り心地の良い椅子、雑誌、漫画、エアコン、テレビなどが揃っていて、待ち時間を快適に過ごすための工夫が見られると感心している。

 さらには、働く女性の増加で、時間のある時にまとめて洗濯するのに家庭の洗濯機では間に合わないからだと指摘。しかも「安い」のだから普及しないほうがおかしいと、いかに日本人の生活にとって便利かを伝えた。

 しかし中国人には、むしろ別のことが気になるようだ。
記事に対して、「洗濯機を共用するなんて、細菌は怖くないのか」、「洗濯機内部はごみでいっぱいのはず」など、衛生面を心配する声が目立った。シェアサイクルもそうだが、自分のものでないと大切に使わない傾向が強い中国では、公共のものがきれいに使われないことが多い。日本のようにコインランドリーが普及するのはまだ先のことのようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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