エンジンは自動車の心臓部であり、車にとって最重要の部品と言える。それゆえエンジンの出来そのものが自動車の性能を左右することになる。
中国メディアの今日頭条は19日、なぜ日系車のエンジンは数十万キロを超えても故障しないのかと疑問を投げかけ、他の国の自動車メーカーは日本の自動車メーカーと同じ品質のエンジンを作れないのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は、日系車のエンジンは10万キロを超えても大修理が必要ないほど信頼性が高いと指摘する一方、これだけ故障しないエンジンを作れるメーカーは日本以外にないと主張。これほど信頼性の高いエンジンを作れるようになったのは日本の国情が関係しているのではないかと主張した。

 たとえば、ドイツの自動車産業も非常に競争力が高いが、ドイツの場合は高速道路が発達しており、アウトバーンのように制限速度がない道路もあるため、ドイツの自動車メーカーはエンジンのパワーや加速などを追求してきたと主張。こうしたタイプのエンジンは使用時間が長くなるにつれ、加速不足や騒音が大きくなる等の問題が生じると主張する一方、F1で使用される高性能エンジンの寿命が非常に短いからといって、F1エンジンのクオリティに問題があるとは絶対に言えないと論じた。

 一方、日系車は燃費の良さで知られているが、これは日本が天然資源に乏しく、過去にオイルショックという問題に直面した経験によると主張。
この国情があるがゆえにエンジンは燃費が良く、故障しにくいという特性を持つ必要があったとのではないかと主張した。

 結論として記事は、日系車もドイツ車もエンジンのクオリティは非常に高いと指摘し、日系車とドイツ車に優劣は存在せず、どちらを購入するかは消費者個人の状況に応じて決めれば良いだけだと提言した。この記事に対する中国ネットユーザーの反応としては、ドイツ系は日系車よりも乗り心地が良い、また燃費の良さに大きな差はないというコメントが見受けられたが、日系車が故障しにくいというのは真実だというコメントも見受けられた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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