日本は高齢化が進み、経済的にも昔のような輝きを失っているように見える。とはいえ、日本には他の国にはない底力がいまだにあり、それがこれからも日本の武器になっている。
中国メディア新浪新聞がこの「日本の底力」について分析している。

 一つ目の点は心の豊かさ。新型コロナウイルスが流行し、武漢へ物資支援が必要になった際、段ボールに中国の漢詩を書いていたことが話題になった。ある学校では子供たちの親宛に「中国と武漢に住んでいる人々に対し、差別するような発言を控えましょう」というメッセージを送ったという。こうしたメッセージは武漢の人たちに力を与えてきた。非常時にも忘れない日本人の心の豊かさは、日本の魅力的な特徴だ。


 さらに、おもてなしの精神。これまで中国の富裕層が続々と日本へ訪れ、ショッピング、健康診断、花見、スキーなどを楽しんできた。彼らがこぞって家族や友人を連れて来日するのは、彼らの心を引き付ける「おもてなしの精神」が日本にあるに他ならない。さらに、商品や接客へのこだわりだけでなく、そうした精神を未来に向かって発展させていこうと挑戦している。長い歴史を通じて受け継がれるお客様中心という考え方こそが、日本の経済を支えてきたに違いない。

 最後は日本の技術力。
日本にはノーベル賞受賞者が多い。日本人は研究熱心で、とりわけ素材産業研究にも強みがあることが分かる。例えば、ある日本企業はパソコン事業を海外に売り渡し、新しい技術の開発に注力している。非常に賢明で将来を見据えた戦略をとっていることも分かる。

 中国メディアは「日本から引き続き学ぶべきことがあり、潜在能力にあふれていることを認める必要がある」と述べ「日本と日本人の精神を見くびってはいけない」と結んでいる。今回の新型コロナウイルスでも、日本の開発した薬に期待が集まっている。
ウイルスが猛威を振るう中でも日本の底力が発揮されるよう期待してやまない。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)


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