中国から伝わり、日本に根付いた文化は少なくないが、日本で独自の発展を遂げて今では中国人を驚かせるものがあるという。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国に起源を持つ印鑑だが、現代における日本での使用率は中国を遥かに上回っている」と驚きを示す記事を掲載した。


 記事は、中国人にとって「印鑑は正式かつ厳粛なイメージがあり、日常生活で使用する機会はほとんどない」と指摘する一方、日本人にとって「印鑑はありふれた存在で、生活のいたる場面で使われている」とその違いを指摘。日本人と印鑑は「揺りかごから墓場まで」切り離すことの出来ない存在であると訴えた。

 さらに、中国では本人のサインと拇印によって有効とされる書類の手続きも、日本では本人のサインだけでは正式な文章として認められないと説明し、「中国から日本に伝わった印鑑が、今では中国より日本で普及している」と指摘し、逆転した状況に驚きを表した。

 中国人にとってサインと拇印は唯一無二の本人確認となるが、印鑑は容易に偽造できるので信頼性に欠けるという認識がある。しかし、日本の「実印」については「役所での印鑑登録することが必要」なので、簡単には悪用できないことを伝えた。

 また記事は、日本では印鑑が正式な書類に用いられているだけでなく、「各地の観光地に置かれる記念スタンプのように、ご当地の特色を盛り込んでデザインされ、人々に愛されている」と、日本独特の文化となっていると紹介した。


 中国の印鑑は正方形の角柱で、美しい石に彫刻が施されるなど美術的な価値を持っており、日本とは異なる特色がある。ゆえに、中国人の目には日本で独自の発展を遂げた印鑑の姿は興味深く映ったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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