ラーメンやカレーなど、日本人にとって非常に身近な料理のなかにはもともと外国の料理だったものが少なからず存在する。ラーメンは中華料理であり、カレーはインド料理であることは日本人ならば誰もが知っているが、日本で親しまれているラーメンやカレーはどちらも本場の味付けとは大きく異なっており、日本独自の味に変化している。


 中国メディアの百家号は10日、日本ではカレーが国民食と呼べるほどに広く親しまれていることを指摘しつつ、日本人が作るカレーから「日本人の長所がよく見て取れる」と論じる記事を掲載した。

 日本の食品メーカーが中国に進出し、普及活動を積極的に展開したことなどを背景に、中国でも近年はカレーを食べる家庭が増えているが、それでも中国人からすれば「日本人は驚くほどカレー好き」として映るようだ。記事は「多くの中国人はカレーと聞くとインドを連想する」としながらも、日本でも実際は広くカレーが食べられていて、しかも味は本場インドのカレーとは大きく異なっており、インドのカレーより日本のカレーの方が好きだという中国人も少なくないことを紹介した。

 続けて、日本には多種多様なカレーが存在するが、日本でカレーが食べられるようになったのはわずか150年ほど前であり、「歴史としては決して長くはない」と強調。それにもかかわらず、インドで生まれたカレーが日本で飛躍的な発展を遂げ、「日本式カレー」として世界に輸出されるようになったのは、日本人に「外国から優れた文化を導入し、改良を加えて自らのものとする」という優れた長所があるためだと主張した。

 記事は、カレーと同じような事例としては漢方薬も挙げられるとし、「日本人がこれだけ強大な国民であるのは、自らを成長させるために他者に学ぶことができ、学んだ結果として師を超えることができるからだ」と主張。
日本で親しまれているカレーやラーメンの存在から「良い点を吸収したうえで、さらに改善を加えるという、日本人の精髄が良く見て取れる」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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