新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した中国では、感染拡大をほぼ抑えこんだとされており、街でも経済活動が回復している。一方、日本は非常事態宣言が出たものの、感染者は増加する一方だ。
中国メディアの百家号は15日、日本に移住した中国人は、いま後悔しているのかと題する記事を掲載した。

 近年では、日本の仕事や住みやすさに惹かれて日本に移住する中国人が増えてきたが、記事の中国人筆者はコロナウイルス問題で彼らが日本への移住を後悔しているのではないかと思ったようだ。しかし、「文句は言うものの後悔していない」との在日中国人の声を紹介。日本を「なかなかよくやっていると、日本をかばう人もいる」と意外そうに伝えた。

 では、なぜ日本への移住を後悔していないのだろうか。記事は、「日本の実力を甘く見てはいけない」と指摘。日本からは東京と大阪が、世界の住みやすい都市ランキングで、ニューヨーク、ロンドン、北京、上海、シンガポールなどの一流都市を抑えて上位に入ったと紹介した。

 そのうえで記事は、都市の住みやすさには「社会の安定性」、「医療」、「教育」の3つが不可欠だと指摘。日本は40年前にすでに今の水準に達し、経済的に安定しているほか、匠の精神が重んじられ職人が生きていきやすい社会で、韓国と違って中小企業が多いことや、文化も質が高く世界に認められているなど、社会が全体的に成熟していると「社会の安定性」を伝えた。

 医療に関しても、医者にわいろを贈る必要も、医者に診てもらうのに来年まで待つ必要もないと日本の住みやすさを紹介。中国では、わいろは厳しく禁じられているが、すぐに名医に診てもらいたければコネが必要だと言われる。また、日本は病床数も多く医療水準も高く、子ども医療費助成制度があるなど安心感が高いと紹介している。


 記事はさらに、日本の教育が成功していることは、日本のパスポートが世界最強であることからも分かると紹介。日本は腐敗も少なく、立場を利用した私的流用は発覚した場合大変なことになる、と民度と信用の高さを称賛している。

 日本には、住みやすい理由が多くあるようだ。新型コロナウイルスの脅威に面しても「日本をかばう」在日中国人がこれだけ多いところを見ると、それだけ日本の住みやすさに満足しているということだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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