中国のポータルサイト・百度に5日、日本の一般家庭で食べられている3食の食事を見れば「どうして日本には太った人が少ないのか」が分かるとする記事が掲載された。

 記事は、気温が上がり発汗しやすい夏は、多く人がダイエットに励む季節であるとしたうえで、日本ではそもそも太った人が世界的に見ても少ないと紹介。
日本に太った人が少ないのは、日本人の飲食習慣と大いに関係があるとし、一般的な日本の食卓で出される朝食、昼食、夕食について解説している。

 まず、朝食については、日本の伝統的なスタイルとして米飯、味噌汁、漬物に焼き魚というラインナップを紹介。シンプルかつ淡泊で、分量もちょうど良く、栄養面でも優れているとし、早朝から小麦粉を油で揚げた「油条」を食べる中国人の朝食とは異なると伝えた。

 昼食についても、やはり米飯に味噌汁、そして、おかずという定食スタイルを紹介。朝食に比べるとおかずの内容が豊富であり、栄養バランスが整っているとした。また、学生や社会人では家族が作ってくれた弁当を食べるケースも多いが、弁当の中身も色彩豊かかつ栄養満点であると説明している。


 そして、夕食は、焼き魚や煮魚といった魚の料理や、鶏のから揚げ、天ぷらなど主菜のバリエーションがとても豊かであるとしたほか、野菜をたくさん使ったおかずもしっかり出てくるとした。おかず1つ1つの量は決して多くないものの、品数が多いことでお腹も充分満たされるとした。

 記事はその上で「日本の食事は淡泊な味付けがメインであり、調味料の使用量が少ない。また、油を使った料理も少ないほか、栄養バランスが良く考えられている」とし、食事の内容を見れば自ずと「日本人が太りにくい」のも理解できるのだと結んだ。

 夏は、なおさらさっぱりした味付けの料理を食べたくなったり、そうめんやひやむぎといった簡単な食事で済ませてしまいたくなったりするが、発汗によって失われるミネラルを補うためにも、栄養バランスの整った食事を心がけることがより大切だ。健康的なダイエットは、食習慣の改善から始まるのである。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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