中国のポータルサイト・百度に13日、「世界的に貧富の差が存在する中で、どうして日本は世界から羨ましがられるのか」とする記事が掲載された。

 記事は、中国が急速な経済発展を実現して、全体的な経済規模や生活水準が大きく向上したとする一方で、地域による発展の不均衡が存在することも「基本的な事実である」と紹介。
発展状況や貧富の格差が中国のみならず世界で普遍的に存在する中、中国の隣国である日本はこの点において「世界から羨ましがられている」としたうえで、その理由について説明している。

 まず、日本は高福祉国であるとともに、賃金格差が比較的少ないとした。日本では低所得者に対する生活上の福利が非常に手厚い一方で、たくさん稼いでいる人が多くの税金を支払うことは社会に対する責任であるという教育が行われていると紹介。また、業界による賃金の差が大きくなく、ホワイトカラーにしてもブルーカラーにしても初任給は20万円前後であると伝えた。

 次に、国民の医療を保障する制度があることを挙げた。中国ではしばしば大病を患ったことで家計が傾き困窮するといったケースが発生するのに対し、日本の国民皆保険制度では通常の医療費自己負担が3割となっているほか、医療費が一定額を超えるとそれ以上は国が負担する高額医療制度を受けることもできるため、病気による貧困が少ないとしている。


 さらに、日本には公平な教育環境があると紹介。公立学校についてはソフト・ハード両方において全国的に統一された基準があり、子どもたちは日本のどこに住んでいても同じ教育が受けられるようになっているのだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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