文章は、先日死去した台湾の李登輝元総統について、中国のネット上では「多くの人が恨めしいイメージを持っている」とし、その理由が「あまりに日本に媚びていたから」だと紹介。
そして、李氏が1923年に日本による統治真っただ中の台湾で生まれ、20年あまりにわたり「日本の奴隷化教育」を受けてきたとし、当時の台湾の若者が出世するためには日本語を学ぶ必要があったほか、日本の大学で学ぶことが彼らの夢だったのだと説明した。
また、第2次世界大戦末期には李氏が兄とともに日本軍の一員として戦争に参加したと紹介。李氏がその後日本の靖国神社に参拝したがっていた理由はまさに兄がこの地に眠っているからであるとし「実際、同じような経歴を持つ人は李氏だけではなく、大勢いるのである」と伝えている。
文章は、李氏に代表される当時の台湾の人びとが、日本による植民教育を受けたことで自らを中国人とは考えず、台湾人、あるいは日本人と考えているとした上で「人生の最初の20~30年で受けた教育は非常に重要であり、一生ついてくるのだ。だからこそ、1945年に日本の統治が終わっても、多くの人は日本を誉れと認識している」と解説した。
そして、「われらが同胞に脱中国化の教育を受けさせれば、未来の彼らに考えを改めさせるのは困難になる」とし、歴史教育がいかに重要であるかを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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