
記事は、中国に「病は口から入り、災いは口から出る」という言葉があるとし、日常生活において「口」をしっかり管理することが健康無事に生きていくうえで重要なことなのだと紹介。特に生活水準が高まり、おいしいものがたくさん食べられるようになった現代では、飲食の不摂生が蓄積して体に不調をきたしやすくなっているとした。
そして、食事の量という点で言えば現代人は過剰に食べ過ぎであり、食べる量をセーブすることでより長生きすることができるのだと指摘。海外では、毎回の食事を40%減らすことで各種の疾病リスクが減り、寿命が20年延びる可能性があるとの研究報告もあると伝えている。
その上で、「食べる量を控えると長生きできる」という話は決して「新発見」ではなく、古代中国の先人たちがすでに節食を長寿の秘訣として挙げてきたものの、現代の中国人はなかなかこの「秘訣」を実践することができないのだと説明。その点において、日本人はしっかりと実践しているとし、「日本人の飲食習慣は、確かに学ぶに値するものだ」と評した。
記事はさらに、日本人の食習慣で参考にすべき点は食べる量を控えめにすることだけでないとし、できる限り豊富な種類の食材を使うこと、良質なたんぱく質と油脂を含む魚を多食すること、揚げ物など油を使った調理法よりも煮物や蒸し物などヘルシーな方法が多く取り入れられていることなども、健康な食生活を支える大きな要素になっているのだとの見方を示した。