会社や国家の巨悪に立ち向かい、正しいものには正しいと、悪いものには悪いと啖呵を切り、きっちり「倍返し」を成し遂げる半沢直樹。新シリーズが始まり、中国メディアでもドラマの展開が注目されている。
近年、日本のドラマがこれほど中国で注目されることはあまりなかったが、やはり半沢直樹だけは例外のようだ。さらに、25日付けの中国メディア百度は別の観点で主人公「半沢直樹」に注目している。

 中国メディアは半沢直樹が正義を貫いている姿に共感し「本当に心がすっきりする」と述べている。とはいえ、一方で「中国で現実にあのような悪に立ち向かう人物がいたらどうなるか」と問いかけている。結論として「1週間でクビになる。さもなければ暗殺される」と断言している。


 記事は「半沢直樹のように正義を貫こうとする人は会社では1週間も働けないだろう。さもなくば悪の勢力によって暗殺されてしまうだろう。腐敗した政府の役人に立ち向かったところで、権力もなく資金もなければ何もできない。結局人は権力や金の前には無力だ」と達観している。

 さらに、記事は「今回のシーズンに一つだけ不満なことがある」とし、「シーズン1では組織の中の一兵卒である半沢直樹がいきいきと戦っている姿が魅力的だった。でもシーズン2では戦いに次ぐ戦いでいくらか疲れているようにも見え、この点だけが残念」と述べている。


 とはいえ記事は全体としてドラマ「半沢直樹」を絶賛しており、結論として「これも一つの娯楽作品。現実の事ではないからこそ心から楽しめる」とまとめ、最終回への期待を高める内容になっていた。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)


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