中国は国家事業として高速鉄道網を広げてきたが、さらに次の段階としてリニアモーターカーの開発も進めている。すでに走行試験に成功したと報じられており、同じくリニア計画を進めている日本を強く意識しているようだ。
中国メディアの百家号は6日、日本のリニア中央新幹線について紹介する記事を掲載した。

 中国人の生活は、高速鉄道の登場で一変したと言えるだろう。それまでは、旧正月などのいわゆる「民族大移動」の主な交通手段は寝台列車で、乗車券は争奪戦、買えても大混雑で大変だったと言われている。それが今では高速鉄道のおかげで、そんな時代があったことなど信じられないほど快適に移動できるようになった。記事は、それも「元をたどれば、すべては世界初の高速鉄道を開通した日本のおかげ」だと、意外にも謝意を示している。

 そのうえで記事は、日本はリニアの分野でも世界の先頭に立っているとして「リニア中央新幹線」を紹介。
中国高速鉄道の最高速度である350キロを優に上回る時速500キロで運行する予定で、9兆円という総工費をかけ、東京、名古屋、大阪の3大都市を結び、日本経済を引っ張ることになると意義を強調した。

 中国もすでにリニア計画を進めているが、記事は「日本はすでに豊富なリニア技術の蓄積がある」と指摘。超電導リニアの開発は1962年にまでさかのぼることができ、日本はすでに50年以上もの時間をかけて研究してきた。記事は、日本はこれまで何度も試験走行を行っており、時間をかけている分だけ「経験の蓄積」という強みがあると伝えている。

 リニア中央新幹線の2027年の開業は延期の可能性が取りざたされているが、開通後は日本経済に大きな影響を与えることに違いはないだろう。今後のさらなる発展に期待したいところだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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