2019年末の時点で、日本のコンビニエンスストアの店舗数は5万5620店だった。非常に便利な日本のコンビニは、今や生活に不可欠な存在になったといっても過言ではないだろう。
中国メディアの今日頭条は19日、「日本のコンビニは尋常じゃない」と紹介する記事を掲載した。

 中国にももちろんコンビニは存在するが、記事は「中国のコンビニは日本のコンビニとは立ち位置とは全く異なっている」と紹介。中国におけるコンビニとは、単なる売店のようなもので「おやつを買いに行く」程度の利用だが、日本では日用品全般の買い物でコンビニを利用する人が多い。ある調査では、日用品をコンビニで購入する人のほうがスーパーで購入する人の割合を上回ったほどだという。

 では、日本のコンビニはどこが「尋常じゃない」なのだろうか。記事は「とにかく便利だ」と紹介。
その便利さは「ドラえもんのポケットのよう」だと形容している。例えば、コンビニは「美食の天国」で、いつ行っても食べたいものが必ず置いてあり、しかも、弁当やサラダ、スイーツなどのレベルは高く、淹れたてのコーヒーは専門店に負けないほどおいしいと絶賛した。

 また、日本のコンビニは、銀行ATM、クリーニング、宅配、コピー、各種支払い、インターネット、チケット購入、写真の現像など、「思いつくサービスはなんでもある」と紹介。トイレを気軽に利用できるのも便利だと伝えた。さらに、衛生用品を「プレゼント用のように袋に入れてくれる」ことや、イートインスペースが清潔で衛生的なことなど、便利なだけでなく「親切なサービス」を提供していることにも感心している。

 コンビニは米国から入ってきたビジネスモデルだが、日本で全く違う発展を遂げたと言えるだろう。
中国にはない便利さや親切さ、それに質の高さで、近年では中国人観光客の心もとらえてきた。最近では、日本のコンビニ市場は飽和気味と言われているが、子どもの遊び場やジムを併設したり、移動販売型のコンビニを展開したりと、さらなる進化を遂げている。この先どんな発展を遂げるのか、楽しみにしたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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