
記事は、華東師範大学が2014年から16年までの3年間における日中両国の児童の体格や身体能力について調査した研究報告の内容を紹介。中国の児童は身長、体重といった体格面で日本の児童より顕著に高かった一方で、心配能力、柔軟性、敏捷性といった運動能力面では日本のほうが明らかに高い結果となったことを伝えた。
一方で、なおも一定の差がある運動能力においても、この3年間で中国人児童と日本人児童の差は少しずつ縮まり始めているとも伝え、中国の専門家が「近年体育教育改革を続けている成果だ」と評したことを紹介している。
記事はその上で、日中両国の児童の体育教育に関する共通の課題についても言及。それはインターネットの普及に伴い、子どもが体を動かしたりスポーツに親しんだりする機会が減っていることであるとし、「あまり知られていないが、2014年時点における日本の小学生の健康状況は、10年の状況に比べて後退していた。そこで日本政府は青少年の体力低下対策を打ち出していたのだ」と伝えた。
そして、一連の取り組みの中から「子どもの体力向上は学校だけでなく、家庭も積極的に役割を果たす必要がある」との認識に至り、家庭でスポーツに関する話をする回数を増やすことが青少年の体力増強の助けになるという文部科学省の調査結果も示されたと紹介。この観点は中国の研究でも示されているとし、「まずは子どものスポーツに対する興味を引き起こすことで、子どもが進んで体を動かすよう促していくことが大切であり、そのためには親が手本となる必要があるのだ」との考え方を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
中国の保護者がひっくり返る、日本の子どもの「早熟」ぶり
清朝末期、この人物の進言が採用されていたら日本は滅んでいたかもしれない=中国メディア
日本で生活する外国人がため息、日本には「暗黙のルール」が多すぎる!=中国メディア
日本の実業家は、どうして「論語」を学ぶのか=中国メディア
韓国が福島第一原発の汚染処理水問題で激しく反発する理由=中国メディア
当時の記事を読む
-
我が国とは違いすぎる! 日本の子どもが「こんな教育を受けていたとは」=中国
-
人を育てる日本の教育、知識しか重視しない中国の教育=中国メディア
-
中国の教育関係者が「日本と中国の子どもは全然違う」と痛感したワケ
-
西遊記・沙悟浄の正体は?中国人には分からないのに日本では子どもも知っていた―中国メディア
-
日本の幼児教育は最高! こんなところがレベルが高い それに比べて中国は・・・=中国メディア
-
経済・技術の発展以外に、戦後日本の教育改革がもたらした大きな「成果」=中国メディア
-
コロナ下での留学先は、やっぱり高い教育レベルの日本以外ない!=中国メディア
-
感嘆せざるを得ない! これが日本の「超精密加工」なのか=中国メディア