ニップン澤田会長死去 数多の功績残した仕事師

ニップンの澤田浩(さわだ・ひろし)会長が21日、虚血性心不全のため死去した。90歳。葬儀は近親者で行った。後日、社葬またはお別れの会を開く。

「悪いところはどこもない」と年齢とは思えぬ健康を売り物にし、来年以降に打つべき経営戦略や人事などを考えていたが、辣腕を振るった30年に及ぶ強烈な存在感の牽引役も病には勝てずに静かに舞台を降りた。圧倒的な力と長期政権ゆえに毀誉褒貶の的にもされがちだったが、「このままではダメ」の心配をバネに「どんな環境でも勝ち残る再構築」に命を賭けてきたことは事実。「休日でも出社率最高」の仕事一筋は衆目が一致するところ。リストラ、震災復興に賭けた中興の祖に止まらず、本社新築、社名変更などと大仕事を矢継ぎ早に仕上げ「アグレッシブ」を打ち出してきた情熱は余人に代え難い迫力だったが、多くの宿題は道半ばで後進に渡すことになる。

1931年1月1日東京都生まれ。一橋大経済学部卒、53年入社。89年専務、91年に代表権を得て93年社長。2002年に会長に退いたが、09年から12年まで社長を兼任。その後は会長(CEO)として采配を振ってきた。それだけに社外への顔も広く、同業をはじめ各方面から惜しむ声も聞かれる。

早くから製粉依存から食品にシフト、45社に及ぶグループ企業を数える総合化の道を築いた社長就任から28年の澤田体制は変化する。当面は前鶴社長、堀内副社長、大内専務の三羽烏を中心にした合議制政権で新たなスタートを切るとみられる。
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