
開催地ロンドンとの時差は8時間(サマータイム中)。例えば現地で19時開始の競技は、日本では深夜3時からの中継となる。そんなド深夜のライブ中継を8月の半ばまで観続けるための方法とは? 普段から深夜にヨーロッパのサッカー中継をしている、テレビ局スタッフに聞いてみた。
「ポイントは、がっつり寝られない環境で寝ること。風呂に入って、布団に入って、電気を消したら、誰でも起きられなくなりますよ。だから、われわれはオフィスのイスの上でさっと寝る。電気がついていて、周りがうるさい状況でね。短時間でスパッと起きられますよ」
一方、同じ局の40代男性スタッフのテクニックはハイレベルだ。
「食べないことです。眠気に空腹感が勝つ状態を維持する。これが精神的にも『俺は戦っている』という感じがして一番イイんですが……難点は、ちょっとでも食べた瞬間に、緊張が切れて寝ちゃうことですかね」
続いて、睡眠の専門家にも話を聞いてみる。
「“寝る前は体温が上がり、逆に睡眠中は体温が下がる”という点を意識すればいいでしょう。普段夜12時前に寝ている人が、夜9時から2時間寝るというのは、実はちょっと難しいんですよ。体温が上がる状態ですから。だったら、昼間から夕方に“スキを見つけて寝る“ことをオススメします。電車での移動時間とか、あるいは夕方に20分だけでも眠る時間をつくるとか。この時間帯だと体温が上がっていませんから」(日本医師会、日本睡眠学会などに所属する坪田聡医師)