ともに地方からの政治改革を旗印に、固く結束していたはず。ところが、大村知事が「中京維新の会」を立ち上げたことに河村市長が大激怒。激しい舌戦を繰り広げている。人気絶頂の大阪維新の会を巻き込むこの泥沼バトル、勝つのはどちらか。

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“ムラムラコンビ”ともてはやされた河村たかし名古屋市長と、大村秀章愛知県知事のふたりが、そのコンビを解消していた。

昨年2月のトリプル選挙(出直し名古屋市長選、愛知県知事選、市議会解散の賛否を問う住民投票)で、ともに「減税」を前面に打ち出し、さらに“中京都構想”という地方分権をぶち上げ、圧勝したふたりが、一転して激しいバトルを展開している。

その原因は、8月10日、大村知事が河村市長に知らせることなく、自らが代表となる政治団体「中京維新の会」の立ち上げを発表したことによるのだが……。

まずは怒り心頭の河村市長の弁を紹介しよう。

「もう信頼できない。会うつもりもない。なんべんも話していたのに、言わなかった。だまし討ちのようなやり方をして、向こうが『セイ・グッバイ』と言うとるのと同じでしょう」(8月13日)

一方の大村知事もこう反論。

「河村さんは政治家としての資質に欠ける。私をおとしめる発言を含め、理不尽なやり方に屈するわけにはいかない」(8月15日)

もはや修復不可能にも見えるふたりだが、昨年のトリプル選挙での蜜月ぶりからすると、今の状態はちょっと信じがたい。

このバトルについて、両陣営に話を聞いた。