8月14日に行なわれた親善試合のウルグアイ戦、日本は攻撃陣に強力なタレントをそろえる相手に次々と失点を重ね、2-4で完敗した。
確かに、ウルグアイは強かった。ほぼベストメンバーで、本気で戦ってくれた。そんな相手に対し、日本はアジアで戦うのと同じように、最終ラインを上げ、中盤で細かくパスをつなぎ、対等に戦おうとした。
でも、やりたい放題やられてしまったね。力の差がありすぎた。相手に(エースの)カバーニがいたら、もっと大変なことになっていただろう。3戦全敗で9失点だった6月のコンフェデ杯でも同じ光景を目にしたけど、このレベルの相手には歯が立たないことを再認識させられてしまった。
失点につながるミスをした吉田に批判が集まっているけど、2-4という結果は当然、彼だけの責任じゃない。ほかの選手だってミスをたくさんしていた。チーム全体の問題だ。個人に責任を押しつけることは、むしろ問題の本質を見えにくくするだけ。そういう意味で、吉田を途中交代させたザッケローニ監督の采配にはそんな“責任逃れ”の意図があったのではと勘繰りたくなる。結局、あの交代は「おまえが悪い」と吉田を精神的に追い詰めただけだよ。
試合後、選手たちは「修正したい」とお決まりのコメントを残していたけど、それは簡単なことじゃない。今のサッカーで来年のブラジルW杯本大会に臨んだら、組み合わせにもよるけど3連敗でグループリーグ敗退となる可能性も高い。それほど日本は厳しい状況に追い込まれている。