
低迷する観客動員数や一般メディアでの露出の少なさなど、“ジリ貧”の現状を打破するために何か手を打つべきなのは確かだが、今回の決定にはファンや関係者が怒りの大ブーイング! ヤバイぞ!
■その場しのぎの“対症療法”でしかない
Jリーグ理事会は9月17日、2015年シーズンからJ1を前後期の2ステージに分け、年間王者を決めるポストシーズンを行なうことを正式決定した。
各ステージ1位、2位の計4チームが「スーパーステージ」トーナメントに進出し、その勝者が年間勝ち点1位チームと「チャンピオンシップ」を争うというのがそのシステムだ。1993年のリーグ誕生時から04年まで(96年を除く)実施されながら、05年シーズン以降は撤廃されていた2ステージ制が、またゾンビのように復活するわけだ。しかも、より複雑な形で……。
今回の決定の裏には、このところの観客数が減少傾向にあるJリーグ側の危機感がある。2ステージ制とポストシーズンによって見込まれる増収は10億円以上。そして、一発勝負の連続となるポストシーズンは、少なからず注目されることになるはずだ。リーグの収益と人気を再び高めようという算段なのである。
しかし、この新しいチャンピオン決定方式が各方面から猛反発を食らっている。
新聞や雑誌に「Jが2ステージ制導入を検討中」との第一報が出た時点から、いくつかのクラブの試合会場では、サポーターによる抗議の横断幕がスタンドに掲げられ続けた。