ベテルギウスの超新星爆発で「太陽がふたつになる」のか?

今、天体ファンだけでなく多くの人の関心を集めている星が、オリオン座の左上にあるもっとも明るい1等星、ベテルギウスだ。

太陽の約1000倍の大きさと推測される巨大な星・ベテルギウスは、この数十年で直径が2~3倍にふくらんでいる。これはまさに、爆発する寸前の状態であるというのが研究者の見方なのだ。

天文学的に言えば、ベテルギウスは赤色巨星に分類され、赤色巨星が爆発する現象を“超新星爆発”と呼ぶ。この言葉を聞いたことのある人は多いだろう。だが、実際にその目で見たことのある人はいない。つまり、何が起こるのかわからないという意味で、多くの人の関心を集めているのだ。

ベテルギウスの超新星爆発は本当に起こるのか。そして爆発するとどうなるのか。爆発した星の残骸から星の爆発メカニズムを研究している京都大学理学研究科の内田裕之研究員に聞いた。

「ベテルギウスの爆発はほぼ間違いなく起きるといえます。しかし、その時期については数ヵ月先かもしれないし、1000年先かもしれない。近代の天文学が始まってから、人類は爆発する直前の星をちゃんと観測したことがありません。従って、いつ爆発するかなんて誰にもわからないというのが本当のところです」

では、ベテルギウスの超新星爆発が起きたとき、地球にはどういう影響があるのか?

「人類がベテルギウスのすぐそばにいたら、ガンマ線(放射線)を大量に浴びることになります。5光年ぐらいの距離であれば地球上の生物はほとんど絶滅することになるでしょう。しかし、地球からベテルギウスの距離は600光年あるわけです。普通に考えれば、人類に対する影響はほとんどない」

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