『ほこ×たて』でやらせ演出が発覚したフジ社員たちの言い分

一方、若手社員B氏はこう話す。

「フォローが甘かったんだと思う。過去に2回、ラジコンの人が“過剰な演出”を受け入れてくれたから、今回も大丈夫だとタカをくくっていたんじゃない? 丁寧に交渉すれば、こんな結果にならなかったはず。もったいない」


まるで運が悪かったと言わんばかりの口ぶり。ふたりともどこか他人事(ひとごと)である。

やらせといえば、07年に下請けの制作会社がデータを捏造して打ち切りになった『発掘!! あるある大事典Ⅱ』(関西テレビ制作)が思い出されるが、『ほこ×たて』も制作会社に丸投げだった。

「現場が演出に頼りたくなる気持ちはわかります。今のバラエティ番組は、スタジオ収録に合わせてロケが組まれることが多い。それまでにネタを決め、ギリギリのスケジュールで撮影しないといけないんです。特に今回はアメリカまでロケに行っているから、制作会社としては『面白いものが撮れませんでした』とは絶対に言えない」(ある番組制作会社社員)

それにしても、フジテレビはここ最近、パッとしない。今年8月に放送された『FNS27時間テレビ 女子力全開2013』の「生爆烈お父さん」コーナーがBPO(放送倫理・番組向上機構)で問題視された。

「10年まで7年連続で視聴率三冠王だったのに……。今思えば、ケチのつき始めは11年の(韓流偏向)抗議デモだったのかな。あのとき、まともに対応していれば、ここまで嫌われることはなかったはず。当時は社内の誰もが、あれを視聴者の声だと思っていなかった」(前出・A氏)

上智大学新聞学科(メディア論)の碓井広義(うすい・ひろよし)教授が指摘する。

「フジの番組作りを見ていると、いまだに自分たちが時代をリードしていると勘違いしていて、さらに視聴者を見下しているフシがある。今回のやらせが顕著な例。過去の栄光にすがり、成功体験の権化みたいな人たちがトップに居座っている限り、体質はまだまだ変わらないんじゃないでしょうか」

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