その上で、近年のUFO情報についてお話しします。前回のインタビューの後、2011年3月に東京電力福島第一原発事故が起きましたが、直後に原発周辺でUFOに関する多くの目撃情報が上がりました。まず、このことに注目したのです。―しかし、事故直後は米軍の高々度無人偵察機「グローバルホーク」が、原発付近を中心に被災地を低空飛行していましたよね。その目撃情報ではないでしょうか?
佐藤 ええ、多くはそうでしょう。テレビのニュース映像に映った見慣れないグローバルホークをUFOだと指摘している人もいましたから。しかし、すべての目撃情報がそうとは言い切れません。実際、動画サイトにはグローバルホークよりも素早く動く飛行物体や、はるかに小さい飛行物体の映像がアップされています。
私がなぜ原発とUFOを結びつけるのかといえば、実は同じようなことが過去にも起きているからです。1986年に発生した旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発事故では、直後に未確認飛行物体が現れ、損傷が激しかった第4原子炉に光線を放つ姿が、現場の技術者に目撃されたという報告があります。
さらに遡(さかのぼ)ると、アメリカでは原子爆弾開発計画の中心だったニューメキシコ州のロスアラモス国立研究所や、核ミサイル基地などでUFOの目撃報告がある。中国でも近年、核物質が貯蔵されていることが明らかになっている陝西(せんせい)省の「基地二二」周辺でUFOが目撃されています。