川内原発のある町を作家・馳星周が歩いた。原発と新幹線…夢の技術が地方を殺す!

       
また新たな疑問が湧いた。こうした地方の自治体にとっては念願の新幹線停車駅誘致、そして開通だったはずだ。

舗装の荒れた狭い道路を海へ向かい、やがて川内原発が視界に入ってくる。どの原発にもあるPR館を覗いてみたがやる気はゼロ。これまた他の原発の町とは大違いだ。3・11以降、どこの原発PR館も安全性を訴えるのに躍起になっているというのに、ここはのどかすぎる。


PR館を出て海を目指す。砂浜にテントが立っている。反原発を訴える市民団体のメンバーが交代でそのテントで暮らしているのだ。首都圏からやって来た活動家が、原発の安全性に怯(おび)えながら暮らしているのだが、どうやって反原発運動を盛り上げていけばいいかわからないという地元の人たちと、焚き火を囲みながら議論を交わしている。

ここで、駅前のアーケード街が新幹線の開通間もないのにシャッター街と化している理由が判明した。

「みんな、ここは素通りして鹿児島に行っちゃうんですよ。原発で働いてる人たちも地元の人間も、買い物したり飲みに出るのは鹿児島。だって、新幹線に乗れば、ものの15分で着いちゃうんだもの。こんな寂れた町で飲むよりいいでしょう」

地元の人間がそう言った。それだけではない。原発に勤める人間たちも、新幹線ができたことで薩摩川内市から続々と脱出しているという。

「やっぱり、あの人たちも家族を原発のそばに住まわせるのいやなんだわな。熊本辺りに引っ越して、新幹線で通ってる人も多いですよ」
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2015年1月9日の政治記事

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