その実績はというと、相川七瀬のバックバンドを務め、昨年はSHOW-YAとの対バンも実現。サブカル界の重鎮・大槻ケンヂ(筋肉少女帯)も注目しているという。
2011年からはアメリカやフランス、韓国でもツアーやフェスに参加。アメリカのギターメーカー「ポール・リード・スミス」が主催するフェスにも参戦するなど海外からも認められる存在となっている。
実際に、F チョッパー KOGA(ベース)を筆頭にTOMO-ZO(ギター)、はな(ドラム・メインボーカル)の3人は、各々が自分の楽器の教則DVDもリリースするほどの演奏技術を誇り、当初からのファンはかつてのバンドブームを経験した30、40代が中心だ。彼らがまず熱狂的にハマり、都市部から地方までこぞって遠征に行くという。
その各ライブでは、終演後にファンと物販などで交流、イベントでは撮影会を開催するなどアイドル顔負けの距離の近さ、親しみやすさもオジサン心を掴んだようだ。
しかし、何より彼女らの魅力はライブパフォーマンス。今やライブハウスでアイドルがライブを行なうことも普通となったが、バンドとアイドルのクロスオーバーが起きている中、熱狂的ファンが多くを占めるアイドルたちに“対バン”でガチャの「後ろはイヤ」と言わせるまでの影響力なのだ。
「もともとバンドが好きで、テクニックや楽曲もすごいんですけど、観衆のノセ方、煽(あお)り方もめちゃくちゃうまいんですよ。パフォーマーの動きもあるので、こっちが振りを覚えやすかったり。『ライブではしゃいだ!』って充足感がハンパないです。有名アイドルとも対バンしていますが、毎回、やるたびに持っていかれるので嫌がる相手が多いという噂は聞きますね」(30代のファン)