今回のテーマは、鳩山由紀夫元首相が日本政府の反対を押し切ってクリミアを訪問した真相と、2月末にモスクワ市内の橋の上で深夜に銃撃され暗殺された反プーチン派政治家の評判。今回も意外な話が次から次へと飛び出してきた!
(前編⇒http://wpb.shueisha.co.jp/2015/04/04/46056/)
佐藤 さて、2月27日の深夜、ロシアのネムツォフ元第一副首相がモスクワの橋の上で暗殺された事件についてです。
3月3日の『イスベスチヤ新聞』が殺害状況を一番詳しく報じてます。それによると「ロシア野党で最も目立った指導者のひとり、右派勢力同盟バルナスの共同議長、ヤロスラヴリ州議会議員であったボリス・ネムツォフ氏が2月27日23時40分、首都の中心で狙撃された。
これまでの捜査でラジオ局『モスクワのこだま』の放送の後、23歳のウクライナ市民アンナ・ドリツカヤと会うために国立百貨店のほうに向かったことが明らかになった。(中略)
ボリショイ・モスコヴォレツキイ橋の上で殺人者がネムツォフに向け、6回射撃し4発の銃弾が当たった。その際、ガールフレンドは被害を受けなかった」
そして大統領付属人権評議会がこの事件を再現し「答えを見いだすためにはたくさんの問題がある」と指摘しました。つまり「事件は迷宮入りになりそうだ」と強く示唆しているわけです。