越川 特に気にしていないというか、もっともっと伸ばしたいとも、もう限界だとも考えてないんですよね。今、できることをやり続けるだけというか。もちろん、いつか身体能力は落ちていくでしょう。でも、それがどれくらい先なのかわかんないんで。
もちろん20代の半ばと比べれば正直、ケガの回復や疲労が抜けるのに時間がかかったりはするけど、バレーボールという競技者としての能力が落ちているとは感じません。ウェイトトレーニングにしても上げられる重さはまだまだ上がっていますし。しっかり体のケアをしていかなければって意識は上がってますけどね。
―実際、今季のプレミアリーグの最高殊勲賞とベスト6を受賞していますよね。
越川 ありがたいですね。
―世界的には今、何歳くらいまで現役を続ける選手が多いんでしょう?
越川 たぶん、30歳半ばでしょうね。もちろん30代後半までやる選手も稀(まれ)にいますし、セッターとリベロはもう少し長いかもしれません。でもアタッカーは30歳前半から半ばじゃないですか。
―越川選手はイタリア時代にリベロもやりましたよね?
越川 リベロに対する考え方が違うんですよね、日本とは。向こうは、大きい選手を使ってコートに穴を作らないということが優先され、日本では純粋なディフェンス力、サーブレシーブ力が問われるんで。根本的な考え方が違うんです。
―選手生命を伸ばすためにリベロ転向は考えない?