前回記事『シングルマザーで出産していた女佐藤寛子「相手がどうあれ産むつもりだった」』では、昨夏にある男性の子を身ごもり、年明けの本誌ラストグラビア後に活動を休止、この春に出産したと衝撃告白した女優・佐藤寛子

この告白を皮切りに芸能活動を再開したいという、彼女の「今のホンネ」について聞いた。


■禁断の経験人数や荒れた時代

―なぜ今、シングルマザーになったことを打ち明ける気になったのでしょうか?

佐藤 隠すのは子供に悪いし、これから仕事復帰していく上でも正直に話したほうがいいと思ったからです。これまでの私のイメージがどう変わるのかなって怖さはありました。そのイメージすら曖昧(あいまい)で、あってないようなものですが…。

―イメージというのはグラビア時代の“生徒会長”(*)的な? *中高時代は生徒会長で、グラビア時代の佐藤さんはまさに優等生だったことで知られる

佐藤 はい。「あの優等生キャラが?」とか、「女優が未婚の母になって転落」だとか、いろいろと言われるんじゃないかなあと。だから昨日までこのインタビューでどう話そうか悩んでいました。
でも今朝ふと、怖がってても前進できないぞって吹っ切れて。

―確かに、“グラビア時代は男性経験がない”と本誌でも公言していた優等生の寛子さんがシングルマザーとはあらためて驚きです。この際、グラビア時代の恋愛経験なども教えてください!

佐藤 いいですよ。でも私、本当につまんないですよ。中高時代のあだ名は“化石”ですから。

―化石ですか? すごい。


佐藤 ハタチまでキスや処女も守ってきて、大事にしすぎたのかもしれません。グラビア時代は頭でっかちで妄想ばかり膨らんでましたから。

―でも未経験なのにグラビアであんなポーズや表情を?

佐藤 男女がする行為のことは知ってたけど、それを未経験のほうが想像力は豊かなはずだと思い込んでいたんです。本好きだから、山田詠美さんや村山由佳さん、室井佑月さんたちが書く小説のエロティックな描写を頭の中でフル回転させて。

―想像できる限りの“イヤラしいコト”を妄想して?

佐藤 はい。それが男性にはセクシーだったり、魅力的に見えたのかもしれません。



―男はどんな表情にグッとくるんだろうと想像しながら?

佐藤 そうなんです。カメラマンからレンズ越しに見つめられていると、誌面になってからの読者の視線まで感じ取れるようでドキドキしました。見られている意識をすればするほど、高揚する自分を感じていました。

―先ほど言っていた“ハタチまで守ってきた処女”を捧げたのが今回のお相手ですか?

佐藤 えーと、違いますね。ハタチの時に初めて男性とお付き合いをしました。でも彼とは5、6年一緒にいるうちに、いつの間にか尊敬できなくなっているのに気づいたんですね。
1年間フリーだった後、子供の父親となる方と出会ったので、経験人数はふたりだけです。

―浮気は一切ないと!

佐藤 パートナーがいればそれで満足なんです。どんな男性に言い寄られても興味持てないし、走って逃げてました(笑)。

―逆に言えば、彼氏を束縛したり依存したりするわけでは?

佐藤 私自身は、その人と楽しく過ごすことを優先しますが、相手に求めることってあまりないですよ。

―物わかりのいい、一途なオンナなんですね…。

佐藤 ふふふ、一途というか、フツーだと思うんですけどね(笑)。
ただし、女優だから、映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』(2010年)の撮影の時は役の“れん”になりきって、竹中直人さん扮する次郎に全力で惚れたり、そういう一途さってあるかも。舞台やドラマなどに出演するたびに感情移入しすぎて共演者の男性を本気で好きになっちゃう。そして仕事が終わると見事になんとも思わなくなるんです。

―全力投球なんですね…。

佐藤 ちょうど彼氏がいなかった時期に“昭和の女優像”っていう勝手なイメージに取りつかれて積極的に不摂生していた時もありました。

―昭和の女優像で不摂生?

佐藤 酒飲んでタバコ吸って、共演者と朝までダベって演劇論を交わすみたいな。
もう、毎日のように飲み歩いて。恋愛面以外は無頼ぶってたんですよ(笑)。

―なんのためにそんな荒れた生活を?

佐藤 女優はかくあるべし、と思っていたのかなぁ? でも朝まで飲んで帰ってきて寝て、ボロボロで起きたのにまだ無意識にタバコを吸おうとした自分に気づいてハッと我に返って。「このままじゃダメだ」と。その日からタバコもスパッとやめて穏やかな暮らしに戻りました。

―では今後、どんな活動をしていきたいですか?

佐藤 私にできることがあるならなんでもしていきたいですね。出産前は女優業に邁進してきましたが、バラエティ番組もお声さえかかるのなら挑戦したい。柔軟に動けるように心も頭も体も準備していきたいですね。

―ママタレとして活動する元グラドルの方もたくさんいますが、そんな展開は?

佐藤 私のような選択をした人は世の中にたくさんいると思うんです。そういう方に私から発信できることがあるならしてみたいですね。

―お相手以外の方と恋愛や結婚をする可能性は?

佐藤 今の今ではないですが、私個人の考えとしてはやはり育児に男手は必要不可欠だなと思ってます。機会さえあれば恋愛も結婚だってしたい。コントロール不可能な人生をできる限り楽しみたいですね。

―では週プレでラストグラビアは撮っちゃったし、今後どのように登場いただけますか?

佐藤 あのー。私的には産前&30歳前のラストグラビアという意味だったんですけど…。

―おお~。グラビア引退したわけじゃないんだぞ、と…。

佐藤 そんな機会をいただけるなら、是非お願いします。

■『週刊プレイボーイ』41号ではこの記事の全文がお読みいただけます!

●佐藤寛子(Sato Hiroko)


1985年2月17日生まれ 神奈川県出身 身長160cm B85 W55 H85 血液型=O型


○グラビアアイドルを経て女優として活躍。主演映画『ヌードの夜』ではヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。妊娠、出産のためしばらく活動を休止していたが再スタートする。最新情報はアメーバブログ『Orange』をチェック

(取材・文/河合桃子 撮影/今村敏彦 ヘア&メイク/大和田京子)

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