―どういうことですか?

榊原 プーチン大統領に許可をもらわないと復帰できないって。ヒョードルは大統領の命を受けてロシアのスポーツ省で選手の育成を担当していて、それを辞めて復帰するわけだから。

彼はこの3年間、体をオーバーホールしているから悪いところが治っている。MMA(総合格闘技)は立ち技、寝技、様々な技術が必要な分、引き出しも増えていくから年を重ねても強くなることができる。ヒョードルはまだまだ進化していきますよ。


―そして、桜庭和志選手のMMA復帰戦も。キャリア後半では痛々しい敗戦も多く、見たいような見たくないようなという声もありますが、相手が青木真也選手というのは驚きました。

榊原 その前提として、RIZINが掲げる「三本の矢」というキーワードの話を。ひとつ目の矢は「完結」。PRIDEを象徴するようなファイターたちにとっては、引退の場所がなくなってしまったという状況がある。

桜庭が新日本プロレスで活躍しているのは素晴らしいことだけど、そのリングで引退することをファンは望むだろうか? その舞台は僕たちがつくってあげたいと思うんです。そして、桜庭のような功績を持った選手が次の世代へバトンタッチをすること…これも我々の課題なんです。

―それゆえの桜庭vs青木と。しかし、勝利に徹する青木選手が1分で関節を極めて終わってしまう可能性は?

榊原 コアなファンの中には、桜庭の復帰が見られればそれでいい、イージーな相手でもいいから桜庭が勝つ場面を見たいという人もいるかもしれない。