共謀罪・適用範囲の絞り込みから浮かび上がる安倍政権の“ウソと思惑”

ですから、これらの犯罪を「共謀罪の構成要件から除外する」というのは、むしろ当たり前の話で、その意味ではこれまで、こうした「過失犯」や「予備罪」も含めた共謀罪法案を国会に提出し「これが無ければパレルモ条約は批准できない」と主張してきた政府や法務省、外務省などの「異常さ」が際立つと言ってもいいでしょう。

─なるほど、その意味では「合理的な理由」で今回の法案から外されたものもあるということですね。

高山 第2のグループは法律用語でいう「加重類型」の除外です。「加重類型」とは簡単に言うと、例えば「横領」と「業務上横領」とか「背任」と「特別背任」といったように、同じ種類の犯罪でも悪質性の高い犯罪に対して、より重い刑罰を科しているタイプのものですが、今回の絞り込みでは先ほどの例で言うと「業務上横領」や「特別背任」など、より罪の重い「加重犯」の多くが共謀罪の対象から除外されていて、通常の「横領」や「背任」に対する共謀罪の適用でカバーできるというのが、その理由のようです。

ただし、こちらもパレルモ条約の目的である「悪質な犯罪」の防止という観点で考えれば、より悪質性の高く、刑期も長く設定されている「加重犯」を除外するというのはどうかと思いますし、一般的に言って悪質性の高い「加重犯」のほうが「組織的」であったり「営利目的」であったりという場合が多い。

しかも、すべての「加重犯」が共謀罪の対象から外されているわけではなく、例えば「殺人罪」の加重犯である「組織的殺人罪」は今回の法案でも共謀罪の対象に含まれているので、除外の基準に「一貫した合理性」があるとは言い難い。私はこの第2のグループを、対象犯罪の見た目の数を減らすための単なる数合わせではないかと考えています。

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「共謀罪・適用範囲の絞り込みから浮かび上がる安倍政権の“ウソと思惑”」の みんなの反応 6
  • 匿名さん 通報

    「この人、痴漢です!!」って言われたらほとんどが有罪になる痴漢冤罪。「この人、共謀しています!!」って言われたら普通の人でも逮捕され有罪になるんだろうなあ。無実の人を逮捕ための法律のように思える。

    5
  • 匿名さん 通報

    民進党ガー。共産党がー。と言う度に浮かび上がるネトウヨのウソと思惑。ネトウヨが賛成してるんだから通してはいけないんだよ。こんな分かりやすいこと無いよ。もしネトウヨが反対してたら賛成。

    3
  • 匿名さん 通報

    安倍がー。と言うたびに浮かび上がるマスコミの“ウソと思惑”、マスコミが反対してるんだから通して良いんだよ。こんな分かりやすいこと無いよ。もしマスコミが賛成してたら反対。

    1
  • 匿名さん 通報

    共謀罪は、事件が起きていないのに警察が事件をでっち上げられるところ。そのために盗聴、スパイ、密告・・・が常態化して旧ソ連型の社会になる。ネトウヨ以外の市民が監視対象になる。

    1
  • 匿名さん 通報

    ザル法だよw、公明党が減らせっていったから、ザル法なら通っても問題なさそうだwそれでも反対。う~んわからぬ。

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2017年5月11日の政治記事

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